2009年7月21日火曜日

21日 今年のヘイバ




今年のヘイバは私にとって3回目だが、初めてちゃんと見た。一回だけ疲れていて見に行かなかったことをのぞいて、皆勤賞である。
ボラでは5つの村からの参加。出場順に、アマナフネ、ヌヌエ、アナウ、ファアヌイ、ティポトの村がダンスを競った。
 競うのはダンスだけじゃなく、オーケストラ(パーカッション)、衣装、歌などいくつかのポイントがあるらしい。今年の優勝チームはファアヌイ村であった。ここはダンサーの人数が一番多く、また男性ダンサーが多いから迫力があって、確かに一番見ごたえがあった。伝統的なバナナの葉の衣装がまた素敵であった。今年は火がテーマだったが、たいまつの突き刺さった山車など、舞台装置も巨大でこっていた。消防車が後ろに待機した唯一のチームであった。私の一番のお気に入りのダンサーを見つけたのもこのチームであった。まだ後ろのほうで踊っていた若い男の子だが、とても楽しそうで、しかも手が決まっていて上手だったのだ。
 タヒチアンダンスは腰ふりセクシーダンスであるが、大切なのは上半身、特に手の動きではないかと思われる。下半身の激しい動きとは反対に空気をふわ~と動かすような、優雅な動きなのである。男性のほうは力強く、手のひらがぱっと決まってかっこいい。
 このダンスをエロチックだとして禁止したヨーロッパ人はなんと矮小な価値観の持ち主だったのだろうと今にして思う。
 ヘイバの見どころはこのダンスだけじゃなくて、その伴奏をしているパーカッションオーケストラである。基本5つの打楽器で演奏されるのだが、楽譜はない。指揮者らしき人はいるものの、一体よく憶えられるものだと関心する。血で叩くんだよ、といわれたほうがよほど納得できそうである。
 毎回ダンスが終わると写真撮影大会になるが、みんなダンサーを撮るのに必死なので、一人でオーケストラのほうへ行って楽器などの写真を撮っていると、喜んでポーズを決めてくれる。
 寝不足になりつつも、頑張って見に行ってよかった。
 この時期にタヒチに来た人は絶対に見に行くべきだ。ここはポリネシア人の国なのだ!

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